なぜ「へそ」なのか

子供たちは好奇心から、ぽこっとへこんだ自分のへそに指を入れてほじくってみたりします。これを見た母親は、弱いへそを傷めはしないかと心配し、「おへそをほじくると、お腹が痛くなるわよ」と注意します。こうして、多くの人にとってへそはないも同然になってしまいます。

 

しかし、へそは単に干からびた傷跡や陥没した穴ではありません。命綱であるへその緒をつないでいたへそは人体の根源です。子宮の中の赤ちゃんはへその緒を通して酸素や栄養を共有され、二酸化炭素や老廃物を出し、生命エネルギーを循環しています。

 

産まれた後も、へそは生命エネルギーの中枢として機能します。絶対的な命綱であるへその緒の記憶がへそに深く封印されているだけでなく、へその周辺には、消化器、循環器、免疫器官など、生命を維持する大事な器官が集まっています。

 

へその感覚を目覚めさせると、身体の生命エネルギーの循環が活発になります。子供の頃のように、へそに関心を持ってへそに手を当てた瞬間、封印された記憶が目覚める準備をするのです。

 
 
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