昔から「おならで健康状態がわかる」といわれています。つまり、くさいおならは腸の具合が悪いことが多く、くさくないおならのときは健康であるということです。
アメリカの航空宇宙局(NASA)でも、おならについて多方面から研究されていたといいます。
おならにはメタンガスなど可燃性の成分が含まれているので、宇宙船の中でおならをしたら、爆発をひき起こすかどうかなど心配されたのです。
私たちは1日200~2000ミリリットルのおならを作っているといわれます。その成分は窒素、炭酸ガス、水素、メタン、酸素が主なものです。
においはアンモニア、硫化水素、インドール、スカトール、揮発性アミンなどの悪臭ガスによります。
これらのにおいの原因となるガスは、腸内に住む細菌のうち悪玉菌によって産出されます。
従ってくさいおならをすることは、腸の中に悪い菌が増えているひとつの証拠であり、健康状態が万全でないことを示すシグナルだといえます。
私たちの腸の中には、100兆個以上の細菌が住みついていて、良い働きをするもの、悪い働きをするもの合わせて数百種類以上もあるといいます。
良い働きをするのは、ビフィズス菌をはじめとする乳酸菌が主なものです。悪い働きをするのはバクテロイデス、ユウバクテリウム、ウェルシュ菌などがあります。
老年期になると、腸内細菌のバランスが崩れてきます。
善玉菌を増やすうえで大切なのは、食物繊維をたくさんとること。食物繊維には便通調整の働きがあります。
代表的なものは野菜、果物、海藻、イモ類、コンニャク、フカヒレ、キノコ類です。消化不良を予防するため、口の中でよくかみ砕くのもポイントです。
へそヒーリングは、腸をセルフヒーリングすることで血液循環を促します。それにより善玉菌が優勢になる腸内環境が整います。
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